屋根の耐久性、メンテナンスコストは?
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屋根の強度や耐久性は、素材によって変わります。
■スレート...非常に割れやすく、耐久性は20~25年でやや劣る。10年程度で塗装などのメンテナンスが必要
■日本瓦...強度は比較的強いが割れることもある。耐久性は非常に優れている。漆喰部分にはメンテナンス必要
■ガルバリウム鋼板...寿命が長くメンテナンスも基本的に不要だが、へこみやすいデメリットもある
■セメント瓦...強度や寿命は普通。15年程度で塗装などのメンテナンスが必要
■銅板...基本的にメンテナンス不要だがへこみやすい
また、メンテナンスコストについては、どの方法によりメンテナンスをするかによっても変わります。
●塗装...最も手軽なメンテナンスです。屋根がそれほど傷んでいない場合に有効ですが、日本瓦・銅板は塗り替えの必要がありません。塗装には下記のような塗料が用いられます。
1.アクリル樹脂塗料...価格が安いが耐用年数が5~8年と短い。
2.ウレタン樹脂塗料...一般的に使用され、価格は標準的、耐用年数8~10年。密着性・耐候性・防水性に優れる。
3.シリコン樹脂塗料...一般的に使用され、価格は標準的、太陽年す8~15年。安定性・耐久性がよい
4.フッ素樹脂塗料...高価なため一般住宅での実例は少ない。防汚性、耐久性共に非常に優れる
●重ね葺き...既存の屋根を撤去することなく、新しい屋根材をかぶせる工法です。下地はそれほど傷んでいないけれど、屋根材の傷みが激しいといった場合に有効です。屋根が2重になるため断熱性等があがりますが、屋根の重量が増えるため建物の強度や耐震性を確認する必要があります。
●葺き替え...屋根材や下地などを全面的に一新する方法で、どの屋根材でも適用でき、建物の耐久性も上がりますが、工事日数がかかります。もちろんコストも最もかかる工法です。
上記の材料による耐久性や工法の特徴と併せて現状の傷み具合などを考慮しながら、メンテナンスの方法を考えられると良いでしょう。