屋根の種類について

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屋根の種類は、大きく「形」と「素材」で区別されます。

【形による主な分類】

1.切妻屋根...四角い建物の上に三角の屋根という、一般的な形状の屋根です。構造が単純なので比較的丈夫で雨漏りが少ない反面、定期的にメンテナンスを行う必要があります。

2.寄棟屋根...屋根の最上部から4方向に屋根面が分かれている屋根です。切妻屋根と比べると軒樋が受ける雨の量が4面に分散される、斜線制限に対応しやすいなどのメリットがある反面、大棟と下がり棟の取り合い部分に雨漏りが発生しやすくメンテナンス費用が高めになる場合があります。寄棟屋根の一種で他に方形屋根というピラミッド形の屋根もあります。

3.入母屋屋根...上部に切妻屋根、下部に寄棟屋根が混在した屋根です。昔ながらの伝統的な形状で、どっしりと落ち着いたデザインは和風住宅に良く合いますが、反面、取り合い部分が多く構造が複雑なため、雨漏りの危険性が高くメンテナンス費用も高額になる場合があります。

4.片流れ屋根...切妻屋根の片面を伸ばしたような形状の1枚屋根です。施工費用が抑えられ、雨漏りのリスクが低くメンテナンスもしやすい反面、屋根が1面しかないため雨が集中し、雨樋へ一気に雨水が流れ込む等のデメリットもあります。

5.陸屋根...水平な屋根です。風の影響は少ないですが、傾斜が無いため雨漏りの危険性が高いです。

6.はかま腰屋根...切妻屋根の妻側に少しだけ寄棟屋根のように屋根面を設けた屋根です。先端屋根の高さを低く抑えることができるため、道路斜線や日影規制などの法的な制約から採用されることが多いようです。

7.招き屋根...切妻屋根の一方の屋根面を長くしてもう片方を短くし段違いになった屋根です。強風や突風に強いですが、雨仕舞いをしっかりしないと雨漏りが多発する可能性があります。

8.越屋根...明り取り採光や風通しのため、屋根の最上部に小さな屋根組をのせた屋根で、切妻屋根の頂上中央の一部を持ち上げたような形です十分に採光や換気をとることができますが、構造が複雑なので施工費用も高く、雨漏りの危険性も高まります。

【素材による主な分類】

1:スレート...最もよく使われている屋根材です。重量が軽く価格が安価なことがメリットですが、割れやすく、10年程度で塗装などのメンテナンスが必要などのデメリットもあります。耐久性は20~25年程度と言われています。 

2: 日本瓦...古くからの伝統的な屋根材です。耐久性が50~100年と言われておりメンテナンスに手がかからないことがメリットですが、高価であり、重たいため地震対策には不向き、割れることもある等のデメリットもあります。

3:ガルバリウム鋼板...亜鉛メッキ鋼板のことです。重量が非常に軽くデザインや色が豊富、耐久性も50年程度でメンテナンスも手がかからないなどのメリットがありますが、へこみやすいという欠点もあります。

4: セメント瓦...セメントでできた瓦です。デザインが和風、洋風、北欧風など選べるメリットの反面、重量が重く15~20年程度でメンテナンスが必要と言うデメリットがあります。

5:銅板...古来より屋根材として用いられてきた材料で、非常に軽くメンテナンスも基本的に不要というメリットがありますが、反面非常に高価でへこみやすく、和風のデザインになるというデメリットがあります。

屋根は家を雨風から守る大事な部分です。上記の形、素材によるメリット・デメリットを考慮しながら、しっかりとメンテナンスをしてあげてください。

 

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